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NEC CDプレーヤー CD-10
□商品詳細 NEC CDプレーヤー CD-10です。
付属品 → ・リモコン(AR-10)
写真8枚目に写っているものが全てになります。
2年くらい前にハードオフで購入したものです。
購入後あまり使用せずに保管しておいたような 出品前に再度CDを挿入して基本的な音出し、リモコンの動作等確認し特に問題はありませんでしたが、あまり細かい所まではチェックしておりません。
いずれにしても古い機種ですので、ノークレーム、ノーリターンという事をご理解いただける方のみ入札願います。
ノークレーム、ノーリターンでお願いします。
ご参考ページ
オーディオの足跡 → こちら
オーディオ懐古録 → こちら
以下、長岡鉄男氏のFMfan1990年No.7号のダイナミックテストの記事をそのまま掲載させていただきます。
「NEC CDプレーヤー CD-10 99,800
外観はシンプルで、操作キーはオープン/クローズも含めて5個しかなく、流行のウッドサイドパネルもないので、価格のわりには高級感はイマイチ。しかし中身はすごい。実測重量13㎏。サイズのわりにずしりと重い。ボンネットは1300g、大小4枚の制振タイルを張ってダンプしている。両サイド各2、トップ2、リア3、計9本のネジで取り付けて強度は十分。底板は1㎜厚シャシーに2㎜厚、1.6㎜厚鉄板を重ねて3重構造、脚は磁性焼結合金で305gとヘビー級。取り付けネジも2本ずつ使用。裏返して取り付けるとピンポイント支持になる。リアをセンター1個として3点支持とすることもできる。キャビネット内部はシールドと補強を兼ねた仕切り板で左右に分けられている。右側がDACとアナログ系である。出力端子はアナログが3系統、削り出し金メッキの高級ピンプラグによる固定と可変の他、バランス出力がある。デジタルは光と同軸各1。ACケーブルはφ8キャブタイヤに大型プラグ。
電源トランスはコアサイズ60×50×30㎜のものと、57×45×25㎜のものが1台ずつ。フィルターコンデンサーは、50V2200μF(φ25×60㎜)×4、25V3300μF(φ20×60㎜)×1、50V1000μF(φ18×45㎜)×9、容量不明(φ15×35㎜)×8とまさに林立、乱立。しかし、基板もコンデンサーもがっちりと取り付けられており強度は十分。細かいパーツも銅はくスチロールコンデンサーとか、高級フィルムコンデンサーとか、普及機ではお目にかかれないパーツがざくざく使われている。配線も電源ラインは基板のパターンに頼らず丈夫な18番線(単線)を多用してきめ細かく配線。その配線もヒアリング中心でしつこく調整していったのでカタログの内部配線の写真とは違っている。トランス、トレイ、LSI等、9ヵ所に制振タイルを張るとか、コンデンサー群をボンドで連結固定するとか、ほとんど手作りの世界である。音質優先でサーボやスタビライザーにはなるべく頼らない設計なので、不安定要素も残っており、マニア向きといえる。NEC独特の16fsだが音は鮮烈の一語に尽きる。ハイスピードで散乱する華麗なサウンド。シャープだが繊細で、情報量大、低域も筋金入りで豪快。測定用マイクによるワンポイント、デッキダイレクト(ミキシングコンソールを通さない)録音といった無加工のソースには最高。ポップス系、メジャーレーベルのオケには不向きかも。
手作りの味が生きてる切れとコク 岡 方舟」
さらに、長岡鉄男氏のstereo誌1996年2月号に掲載されていた「アンバランス組合せのすすめ」という記事の一部をそのまま掲載させていただきます。
「今回は、人気の高いJBLのS3100(330,000×2)に惚れこんで買ってしまったが、CD、アンプに回す予算がないという状況を設定した。
~組合せその1~
NEC CD-10(99,800) + ソニー TA-F222ESJ(49,800)
CD-10は極めて特異なプレーヤーである。ルックスはよくない。ローエンド機種と間違えそうだが、13㎏あり、キャビネットは強靭、底板は叩いても鳴らないし、脚も305gもあり、ネジ2本で取り付け、リバーシブルで平面接地とスパイク接地が選べ、更に4点接地と3点接地が選べる。ACコードは2.0㎜2キャブタイヤで、プラグも含めて高級機仕様。ピンジャックは削り出しの高級品。ノーマルとインバートの2組があり、バランス出力もある。変換なしの完全バランス出力で、本機以外では一部超高級機にしか見られないもの。
DACはマルチビットだが、16fsというのはNECだけだ。電源トランスは2基。高級パーツを大量に使用、バーチャル・バッテリードライブを狙って大容量電解コンデンサーを大量に使っている。電源ライン、アースラインも基板に頼らず、単線でハンダ付け、パーツの固定も含めて、正に手作りの極致。とてもメーカー製品とは見えない。すばらしいプレーヤーだが、音質優先に徹しすぎて、出力にDC漏れが現われる。半固定ボリュームで調整できるが初心者には無理だ。超マニア向きの超ハイCP機である。
TA-F222ESJはシーリングドア付きのフロントパネル、ムクのボリュームノプと高級感抜群、69,800でも通る。重量14㎏、電源、ヒートシンクとも強大で、後継機のTA-FA3ESを上回る。MOS-FETシングル・プッシュ(トータル4石)で80W+80W(8Ω)はTA-FA7ESとも同じだ。ただし4ΩではTA-FA7ESが120W+120Wになるのに対して222ESJは100W+100W。電源の差である。ハイスピードで情報量が多く、痛快に散乱するサウンドだが、繊細感もある。これも歴史に残る超ハイCP機だ。
S3100はデンオンのセパレートCDプレーヤー、DP-S1/DA-S1とラックスマンC-08、M-08というラインアップで1時間ウォーミングアップ、一通り聴いた後で、CD-10、TA-F222ESJに換えた。さぞお粗末な音になるかと思ったが、決してそうでない。負けている部分が多いが、なんと勝っている部分もあるのだ。ローエンドの伸びと、量感と、押し出しは明らかに負けだが、ハイエンドの伸びと情報量では勝っている。すかっとさわやかで抜けがよい。これはバイポーラとMOSの違いではないだろうか。ハイスピードで筋金入りの低域、やはりハイスピードで鮮烈クールな高域となかなかのもので、ローコスト機のイメージは全くない。ただ、全体としてはややスリムな表現になり、高域に多少キラキラとしたキャラクターを感じる。このキャラクターはCDプレーヤー、アンプのせいなのか、スピーカーのせいなのかわからない。M-08で鳴らした時はキャラクターは感じなかったが、ハイエンドの鮮烈な伸びはいまいちだった。いずれにしろ、この超アンバランスな組合せは十二分の実力を見せ、堂々と鳴り渡った。S3100と限らず、他のスピーカーでも十分通用する組合せと思う。ただ、出力は80W+80Wなので、低能率スピーカーにはベストとはいえない。S3100は94dBと高能率なのでだいぶ得をしている。
~組合せその2~
NEC CD-10(99,800) + サンスイ AU-α907iMOS LTD(260,000)
組合せその1よりはワンランク上を狙う。プレーヤーの候補としてはデンオンDCD-3500G(228,000)あたりだが、手元にない。DCD-3500GはRGからGLへとモデルチェンジしてGLは35万円になるが、CPはGがトップだ。もっと上というとヤマハCDX-10000があるが、40万円では高すぎるので見送り、CD-10のクォリティは十分高いので、このまま行けると判断、アンプだけ換える。
選んだのはサンスイAU-α907iMOSリミテッド。26万円である。オリジナルのAU-α907iは198,000だから、かなり高くなっているが、実際にはこれでも安すぎて、赤字になったという噂が出たくらいゴージャスなアンプで、高級パーツを全面投入、MOS-FET2パラのBTLで、トータル16石使用。160W+160W出せる電源で、80W+80Wに抑えたクォリティ追求型。伝説のハイCP機である。10年ぐらい前に自宅で使っていた程度のよいがあったのでこれを使った。アンプが変わっただけでどのくらい音が変わるのか。
ソニーもサンスイもMOSであり80W+80Wは同じ。音もあまり違わないのではないかと思っていたが、みごとに変わった。低域の厚み、量感が回復、高域のキャラクターは消えた。ちょっと聴くとソフトタッチだが、ソース次第で鮮烈、シャープに炸裂する。高域の伸びはM-08をも、TA-F222ESJをも上回る。この組合せで聴く限りCD-10のクォリティは極めて高く、むしろ数十万円の高級アンプとの組合せがふさわしい。222ESJとの組合せでは役不足の感じだ。・・・(続く)」
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です。
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